2013年2月25日月曜日

うんち教室レポ_2

養護教諭によるうんち教室②

 

【実施校】市川市立鬼高小学校

 

昨年の「うんち教室研修会」を受講していただいた千葉県市川市立鬼高小学校の養護教諭・寺岡正枝先生が実施したうんち教室を紹介します。

鬼高小学校では、1年生を対象に「トイレからのお便り、体からのお便り」というテーマでうんち教室が実施しました。

トイレに愛着を持ってもらい、きれいに使ってもらうために、「便器」「洗面器」「鏡」から子どもたちへの手紙を作成して、“もっとこうしたら上手に使えるよ!”というメッセージを伝える仕掛けをおこないました。

はじめに、男子小便器と和式便器からのお便りが読まれました。
 
 
和便器からのお便り

トイレに行くことは健康のために良いということ、トイレをきれいに使うための方法やマナーが、やさしく伝わってきますね。

つづいて、登場するのは、表情豊かなトイレの教材です。

 
表情が変わり、とってもキュートでおもしろい!
 
この教材は、すべて寺岡先生の手作りです。学校のトイレを写真で撮って引きのばし、透明のビニールをかぶせて、その上からトイレの表情やうんちを描きます。すると、着せ替え人形のように、トイレにいろいろな表情が生まれます。

また、足型の磁石を使い、足の置き場所を指導しました。これなら、どこに足を置けばいいのかが一目でわかりますね。


もう一歩前へ出よう!
 
しゃがむところが後ろすぎると、うんちがはみでちゃうよ

子どもたちにはうんち教室のことを事前に知らしていなかったのですが、かわいいトイレキャラクターたちと楽しいうんちの話で、子どもも先生も大盛り上がりでした。

4種類のうんちの紹介の時には、男の子も女の子も恥ずかしがることなく、積極的に発言がありました。「ドロドロうんちはくさいんだよー!」など、自分のうんちについて知っている子どもがたくさんいたことに、先生たちは驚いていました。


4種類のうんち

最後は、洗面器と鏡からのお便りです。次につかう人への心遣いや、手洗いのあとはハンカチで手を拭こうといった自分たちでもできることを伝え、うんち教室は終了しました。

いつも使っているトイレからお便りをもらうことで、トイレをより身近に感じながら話を聞くことができたのではないかと思います。
いつものトイレがしゃべりだす!?
 
トイレたちからのお便りをきっかけに、今まで以上に学校トイレに愛着をもってもらえるとうれしいですね。

2013年2月22日金曜日

コラム_1

■うんち教室研修会について■

 

うんち教室には、毎年多くの小学校から応募がありますが、私たちが直接実施するには限りがあります。より多くの子どもたちにうんち教室を届けたいという思いから、2009年より小学校の先生を対象に「うんち教室研修会」を始めました。先生にうんち教室を実施してもらうことを目的としています。

 

研修会には、うんち教室の実施内容や方法以外にも、教育、栄養、排便の専門家の講義があります。

 

研修会は、以下5つで構成されています。

 

①うんち教室の内容と実施方法について

②探究創出表現型の学習プロセス(教育について)

③給食から考える食育と排泄教育(栄養について)

④排便の医学的メカニズムと健康的な排泄習慣(排便について)

⑤うんち教室ワークショップ
 

さまざまな切り口からトイレについて学びます


ワークショップでは、グループに分かれて、学校における子どものトイレ環境に関する現状の課題、改善プログラム、期待する効果などについて意見交換し、それぞれの学校で取り組むうんち教室の実施方法について話し合います。キャラクター、ストーリーや教材案など、個性あふれるアイディアがたくさん出てきます。

グループごとに意見を出し合います

個性豊かなうんち教室の案が出ました


これまで(20123月現在)先生によるうんち教室実施数は、71校、参加児童数は7767人になります。

受講した先生たちは研修会で学んだことを活かして、それぞれオリジナリティ溢れるうんち教室を実施しました。

 

次回より、先生によるうんち教室をいくつか紹介します。お楽しみに!

 

【うんち教室研修会】http://www.toilet.or.jp/study/meeting/summary/120826.html

 

2013年2月12日火曜日

千のトイレPJ


nepia千のトイレプロジェクトについて■

 

世界の抱える様々な問題の一つに水と衛生の問題があります。「トイレットペーパー」を届ける企業としてできることはなんだろう、という思いで王子ネピアは以前からうんちをテーマに社会への貢献を進めていました。2007年からは、日本国内の小学生に向けて当研究所とともに、うんちを通して命や健康を考える「うんち教室」を、スタート。そして、その思いをさらに広げ、2008年にnepia千のトイレプロジェクトが立ち上がりました。

                          nepia千のトイレプロジェクト】
                     http://1000toilets.com/



nepia千のトイレプロジェクトとは、ネピア製品の売上の一部で、ユニセフの東ティモールにおける「水と衛生に関する支援活動」をサポートするというプロジェクトです。支援対象国となっていのは、「いま」支援が求められている、アジアでいちばん若い国、東ティモール。毎年、キャンペーン期間を定め、その期間中のネピア製品の売り上げの一部で、毎年トイレづくりなどを支援し、病気の原因となる屋外排泄の根絶を目指しています。


トイレットペーパーやティッシュなど、いつも購入するもので誰かの役に立つことができる、とても身近な活動です。


千のトイレプロジェクトでは、年間1000以上のトイレづくりを支援しています。これまで、多くの方の支持により、2008年から2010年の3年間の支援で、3,600にも及ぶトイレが完成しました。現在は2011年の支援による活動が行なわれています。

現地では、ユニセフや現地NGOによる、屋外排泄根絶を促す啓発活動やトイレ建設における技術支援が実施されています。

これまでの取り組みによって、安全で衛生的なトイレを使える人の数が増えたことはもちろん、乳児の死亡率、5歳未満児の死亡率などの改善にも貢献しています。しかし、5歳未満児の死亡率は64/1000人と、日本の10倍以上の数字、まだまだ厳しい状況にあります。トイレを使う正しい衛生習慣の普及と、トイレを自分たちでつくっていける技術の指導が、今後も欠かせません。


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東ティモールでのうんち教室を紹介しましょう。

日本と同じように、金色の王冠とマントを身につけた「うんち王子」が、子どもたちにうんちやトイレを使うことの大切さを伝えました。写真は2010年に実施したうんち教室の様子です。

うんち王子にびっくり!?

イラストを使いうんちができるまでを説明

みんなで描いたトイレの絵を持って記念撮影



文化や生活が異なっても、子どもたちの笑顔の素晴らしさは世界共通。写真から、楽しそうな雰囲気が伝わってきますね。

今、私たちが安心してトイレを使えているように、千のトイレプロジェクトを通してこの子どもたちが安心してトイレを使えるようになることを願います。
 
はずかしそうに笑う子どもたち
 


2013年2月8日金曜日

学生_番外編


■ウガンダでのうんち教室の実施報告■

 

今回は、東洋大学国際地域学部杉田ゼミの3年生がウガンダで実施したうんち教室レポート(タイトル【「Poop(=うんち)Lecture(=教室)」】)を紹介します。

タイトルが、かわいらしいひびきですね。

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『ウガンダ共和国におけるPoop Lecture

 私たちは東洋大学国際地域学部で地域開発に関する様々な問題を勉強している。私たちの所属する杉田ゼミでは、開発人類学を勉強しており、20129月には研究調査でウガンダ共和国を杉田准教授と12人のゼミ生で訪問した。

 ウガンダ訪問では、私たちが調査を行う際に現地の方の協力を得ることになっていたが、私たちからも何か地域に貢献できることはないか、と考えていた。そんな時、杉田先生からNPO法人日本トイレ研究所(以下、トイレ研究所)さんが王子ネピア㈱さんと共同で実施している「うんち教室」の話を聞いた。うんち教室のような衛生教室を実施することにより、貧しく衛生設備のままならないウガンダの農村地域で、排泄に関する知識を提供するという形での貢献ができるのでは、と考えた。

 そこで、8月にトイレ研究所を訪問させていただき、過去に東ティモールでのうんち教室で使用した紙芝居を拝借した。それを参考に自分たちでウガンダの要素を取り入れた紙芝居を作成し、ウガンダ版のうんち教室「Poop Lecture」の準備を行った。
 
 

左から、塚本さん、荒谷さん、通訳のJimmy氏
 

913日、ウガンダの首都カンパラから車で6時間程離れたパリッサ県にあるBlessing Nursery and Primary Schoolにおいて、私たちは小学校12年生の計28名を対象にPoop Lectureを実施した。私たちは英語で講義を行い、それを同校の先生であるJimmy氏に現地語のルグウェレ語に訳して頂いた。児童たちは、当初「うんち」というフレーズにどのように反応していいかわからず困惑した様子だった。しかし、動物のうんちクイズや、Jimmy氏のユーモアのある表現により、児童たちが徐々に笑い始めた。近くにいる子とひそひそと笑う子、大きく口を空けて笑う子、嬉し恥ずかしそうに笑う子、と児童たちの反応が見られた。私たちのPoop Lectureの目的は、「子どもたちに排泄に関心を持ってもらうこと」であり、講義では、野外排泄の危険性、排泄時に履き物を履くことの重要性、排泄後の石鹸を使用した手洗いの重要性、の3点を強調した。私たちがPoop Lectureを実施したのは1日だけだったが、児童たちに講義の内容を忘れないで欲しいと思い、ラミネート加工した紙芝居を児童が日常的に見られる位置に飾ってもらおうと学校に贈呈した。

一日も早く、自身で病気を防げるようになることを願う。そのためにも、今日も彼らが講義で聞いたことを実践し、その輪を広めてくれていることを期待したい。


Poop Lecture時の児童達の様子

 

(レポート:東洋大学国際地域学部国際地域学科3年塚本彩華、荒谷知佳)

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紙芝居を使いながらトイレや手洗いの大切さを分かりやすく伝えていました。うんち教室で学んだことを、家族に話してくれる子どもたちもいたそうです。授業を受けた子どもたちから、健康や衛生についての正しい知識と習慣が広がっていくことを期待しています。