2013年12月24日火曜日

うんち教室報告_4


■うんち教室実施報告④■

 
【実施日】2013108日(火)

【実施校】川崎市立川崎小学校

 

20131校目は、神奈川県川崎市立川崎小学校にて2年生112名を対象に実施しました。
川崎駅前の喧噪から少し離れた所にある川崎小学校は、創立140周年の小学校です。「上を向いて歩こう」で有名な故・坂本九さんの母校です。


学校の入口にある看板



2年生が主に使用しているトイレはほとんどが洋式ですが、3年生からは和式トイレを使用することになるため、使い方に不安があるとのことです。今回のうんち教室では、うんちの大切さに合わせて、和式トイレの使い方も伝えます。

王子ネピアの大堀さんより『nepia千のトイレプロジェクト』のお話をして頂きました。『千のトイレプロジェクト』とは、ネピア製品の売上の一部で『ユニセフの東ティモールにおける「水と衛生に関する支援活動」』をサポートする取り組みです。東ティモールの映像に、子どもたちは興味いっぱいです。

 
王子ネピアの活動の紹介


子どもたちの「うんち王子ー!!!」の呼び声と共に、うんち王子の登場です。


うんち王子登場!
 
 

キラキラうんち、カチカチうんち、ドロドロうんち、ヒョロヒョロうんちの4種類のうんちの紹介、いいうんちをするための3つのポイントについてお話をして、小腸の特徴を細長いホースを使って説明します。

 
 

4種類のうんちの紹介


ながーい小腸に子どもたちもびっくり
 
 
学校からリクエストのあった和式トイレの使い方を学び、前半のお話は終了です。
 



和式トイレの使い方
 
 
後半はうんちえんぴつ作りです。うんちみたいな茶色の粘土に、子どもたちは緊張の面持ちですが、すぐにえんぴつ作りに夢中になり、笑顔と笑い声であふれてきます。
うんち教室実施後に1週間「うんち日記」をつけてもらうのですが、中には「きらきらうんちが出るようになった。うんちおうじありがとう」と書いてくれた子もいたそうです。
うんち教室をとおしてうんちを好きになり、トイレから健康を考えられるようになると嬉しいです。


2013年12月11日水曜日

うんち教室特別編~ウガンダより~1

東洋大学国際地域学部杉田ゼミの学生がアフリカのウガンダにてうんち教室を実施しました。プログラムに、「野外排泄の危険性」「手洗いの重要性」といったウガンダならではのトイレ問題の改善を取り入れました。帰国後に会った学生たちの顔が、達成感、充実感に溢れとても輝いていました。

ウガンダでの活動をご報告します。
日本トイレ研究所

 

 

【その1】文:東洋大学3年 瀬谷藍美


うんち教室特別編inウガンダ!

こんにちは!私たちは東洋大学国際地域学部の3年生です。


私たちが所属する杉田ゼミでは、開発人類学を勉強しています。
今年の9月に、ゼミの一環としてウガンダでフィールドスタディを行いました。活動のひとつとして、ウガンダの小学生を対象にうんち教室特別編を行いました。

昨年のゼミ生がウガンダで「Poop(=うんち)Lecture(=教室)」を行いました。また、日本では私たちが「“大学生によるうんち教室”運営メンバー」としてうんち教室を行いました。

そのようなご縁で、今回のウガンダフィールドスタディでもうんち教室を実施しようということになりました!

構成や内容はウガンダの現状や問題に合わせて私たちがアレンジを加えました。

うんち教室特別編inウガンダでは
野外排泄を危険性
手洗いの重要性
を主なポイントにした内容にしました。

現地の状況がはっきりとわからなく、手探り状態で準備を進めていきました。
実施メンバーで何度も話し合い、構成を練り、台本を考え、英訳をするなど、準備に1ヶ月以上かかりました。また、子どもたちがわかりやすいように紙芝居も作りました!



手作りの紙芝居による授業の様子

うんち教室特別編~ウガンダより~2

【その2】文:東洋大学3年 大熊 裕紀

 

うんち教室特別編inウガンダには、New Hope小学校の生徒74名が参加してくれました。

最初は何が始まるのか分からず、そわそわしていた子どもたち。しかしうんち教室が始まると、みんな興味津々な様子で私たちの話を聞いてくれました!

 
意外であったのが子供たちの反応!

日本の子どもたちは、私たちの問いかけに対しそれぞれ思ったことをすぐに答えてくれますが、ウガンダの子どもたちは発言する前に手を挙げて、先生に指されてからしか意見を言わないのです。

このような文化の違いを知ることも、子どもたちと直接触れあううんち教室ならではの体験でした。

 
うんち教室後半には、手形フラッグと感想用紙の作成を行いました。フラッグには事前に「トイレを使うぞ!」「手洗いするぞ!」といったメッセージを書いておき、子どもたちにはトイレの使用と手洗いをする宣言として手形を押してもらいました。感想用紙には、うんち教室で心に残ったことを書いてもらいました。思い思いに書かれた色とりどりの絵や文字を見ていると、メッセージが伝わっている!楽しんでもらえた!と、達成感を得ることができました。

子どもたちとフラッグ作り

手に絵具をつけてスタンプしました



うんち教室終了後には、さっそくトイレに行った子が「ちゃんと手を洗ったよー!」と報告に来てくれました。私たちがうんち教室に込めたメッセージがちゃんと伝わっているんだなあ・・・と胸が熱くなりました。

 
今回のうんち教室で伝えたことが、子どもたちの心に生き続けてほしいです。
 
 
 
手洗い指導の様子
 
 
完成したフラッグ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 




 



 

うんち教室特別編~ウガンダより~3


その3】文:東洋大学3年 纐纈明子
うんち教室特別編inウガンダを終えて、準備の段階では本当に手さぐり状態で、無事に成功できるのか不安なことも多くありました!
 
しかし、実際にウガンダの子どもたちに出逢い、彼らのキラキラした笑顔と元気に支えられて、私たちも心から楽しむことができました!
今回のうんち教室の目的を「野外排泄の危険性」と「手洗いの重要性」の二点に絞ったことで、私たちの伝えたい想いを、子どもたちにより明確に伝えることができたと思います。
 
私たちからのメッセージを一方的に伝えるだけではなく、手指衛生検査のデモをしたり、手洗いソングを一緒に歌ったりしたことで、より子どもたちの心に残る時間になったと思います!
 
事前にゼミのメンバーで役割を分担し、全員で協力できたことは私たちにとって、とても貴重な経験でした!
私たちのうんち教室に込めた想いや衛生知識が、これからも子どもたちの心に残り、自らの命を守る衛生行動へと繋がってほしいと願っています。
今回このような機会を与えてくださった王子ネピアと日本トイレ研究所の方々にゼミ生一同、心から感謝しています。
 
ありがとうございました!
 


こどもたちと記念撮影
 

2013年12月10日火曜日

ブログ再開!


日本トイレ研究所と王子ネピアは、「排泄は命や健康とつながっている」という思いで、いいうんちをすることの大切さを伝える「うんち教室」を首都圏内の小学校を対象に2007年から実施しており、今年で7年目となります。


「うんち教室」活動は、大きく3つに分けられます。
 

①うんち教室
王子ネピアと日本トイレ研究所が、小学校に訪問して実施する出前教室です。新たな仕掛けやコンテンツを生み出し、先生によるうんち教室などに反映しています。

 
②小学校の先生によるうんち教室
より多くの子どもたちにうんち教室を届けるため、2009年から年に1回、うんち教室実施のノウハウを学ぶ「うんち教室研修会」を実施しています。研修会に参加した先生に自身の小学校にてうんち教室を実施してらいます。

 
③大学生によるうんち教室
「うんち教室」という活動を大学生にも体験してもらおう、という思いを込めて、2012年から大学生が実施するうんち教室を実施しています。基本となる「うんち教室」プログラムに、大学生ならではのアイデアをプラスして実施してもらいます。

 

このブログでは、各学校で実施したうんち教室についてレポートしていきます。
年度末には、子どもたちの排便事情についても発表します。


また、今年は「うんち教室<特別編>」として、東洋大学国際地域学部の杉田ゼミ生がウガンダでうんち教室を実施しましたので、そのレポートもお届けします。
 

どうぞお楽しみに!

2013年3月25日月曜日

うんち教室まとめ


2012年うんち教室のまとめ■

 

2012年、王子ネピアと日本トイレ研究所で実施する「うんち教室」に参加した子どもの数は計1,649人でした。うんち教室をスタートした2007年から合計すると、11,707人の子どもたちが、うんち教室で学びました。



うんち教室を受けた子どもの数



私たちが直接実施するうんち教室では、実施の前後で子どもたちにアンケートを行っています。4校325人の子どもたちの意識の変化をご紹介します。

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うんち教室実施前におこなったアンケートの「うんちがしたくなったら、学校のトイレでうんちをしますか」という質問で、「うんちをしない」と答えた子どもが34%(100人)いました。

その理由としては、「トイレがくさい」がもっとも多く、次に「トイレが汚い」「落ち着かない」「休み時間が短い」と続きます。


学校でうんちをしない理由


しかし、うんち教室の実施後では、「学校のトイレでうんちをする」という子どもが6ポイント増えました。


Q.学校のトイレでうんちをしますか?



うんちをすることの大切さ、うんちをすることは恥かしくないということ、いいうんちを出すための方法を学んだ効果だと考えられます。

「いいうんちを出すためにはどうしたらよいか」ということを知った子どもは36ポイントも増えました。



Q.いいうんちを出すためにはどうしたらよいか知っていますか?
 
 

「自分のうんちの色や形をチェックする」ようになった子どもは「毎回チェックしている」「たまにチェックしている」を合わせると11ポイント増えました。


Q.自分のうんちの色や形をチェックしていますか?




保護者からは「トイレ・排泄に関する教育は必要だ」という意見が94%を占め、多くの方からトイレ・排泄教育が求められています。


Q.小学校で、トイレ・排泄教育をすることは必要だと思いますか?
 
 
 
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子どもたちは、うんちをすることが大切と認識し、いいうんちを出すためにどうすればいいかを意識することで健康について考えることができるようになりました。
これからも、うんち教室がたくさんの子どもたちに届けられるように頑張っていきたいと思います。





 

うんち日記結果


■うんち日記集計結果~子どもの便秘傾向を見る~■

 

うんち教室の実施後に、子どもたちは1週間のうんちの記録や睡眠時間、朝ごはんの内容を『うんち日記』に記録します。

子どもたち自身で記録をつけることにより、子どもたちのうんちに対する意識が高まります。



うんち日記


今年度実施した「うんち教室」4校、「先生によるうんち教室」15校、合計1,053人の子どもたち(小学1~3年生)のうんち事情を報告します。

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うんち回数について、毎日うんちがでた子どもが最も多く42%(437人)でした。
一方で、一般的に便秘傾向と考えられる週2日以下であったのは5%(58人)でした。
 
 
 
1週間のうんちの回数


2日以下ということだけでなく、「3日以上連続でうんちが出ない」場合も便秘傾向と言えます。そこで、3日以上連続でうんちが出ない子どもの割合を調べると、全体の10%(102人)でした。子どもたちのうち、10人に1人は便秘傾向にあると言えます。

さらに、このうち「7日連続で排便がない」子どもは5%5人)でした。一週間に一度もうんちが出ないのは、明らかに便秘であるといえるので、病院へ行く等の対応が必要と考えられます。

 

3日以上連続してうんちが出ない子どもの割合
連続してうんちが出ない日数の割合






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うんち日記に記録することで、子どもたちは自分のうんちを見るようになります。
また、うんち日記により、親が子どものうんちの状態を知ることができます。
保護者のアンケートで「子どもが便秘傾向であるということを知りました」という記述もありました。

 
子どもたちは、うんち教室でうんちの大切さを学び、うんち日記をつけることで自分のうんちについて知り、いいうんちをする(=健康になる)ためにはどうすればいいかを自ら考え行動するようになります。うんちに対する意識が高まることで、食事や、睡眠について親子で話し合うきっかけにもなります。苦手な食べ物を食べるようになった子どももいました。



「なす」を克服した子どものうんち日記
 
 
うんち教室をきっかけに、子どもたちがうんちチェックをするようになり、そこから生活リズムが改善されていくことを期待します。

 

2013年3月11日月曜日

うんち教室レポ_4

■校長先生によるうんち教室レポート■

【実施校】横浜市立南本宿小学校

 
神奈川県横浜市旭区にある南本宿小学校の校長先生・藤本安光先生が実施したうち教室を紹介します。

今回うんち教室を実施した藤本先生は「養護教諭」ではなく「校長先生」です。

校長先生の参加は、うんち教室研修会初めてとなります。

 
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まず、子どもたちの心をほぐすために「うんち教室」という横断幕を用意しました。

 
子どもたちは、わくわくどきどきして待ち構えています。授業の初めに、校長先生が「今日の勉強は・・・」といいながら黒板に横断幕を掲げると、子どもたちからは歓声と共に笑顔があふれました。



先生お手製の横断幕


ゆっくりていねいに授業をすすめていきます。「今日、うんちをしたひとー?」という質問では、勢いのみで手を挙げる子、自信を持って挙げる子、先生の方を見て“挙げたいのだけど~…”という合図を目で送ってくれる子など、様々でした。

体の仕組みやうんちの種類を紹介する際に、「助っ人が来たよ!」と言って、子どもたちを後ろに向かせた隙にコートを脱ぎ、その下に忍ばせていた「やっちゃん(食育エプロン)」が出てくると、子どもたちは大喜びです。
(食育エプロン;食べたものが体の中をどう通っていくか、どう吸収されるのかを解説するための教材)




食育エプロンを使い、体の仕組みを説明



藤本校長先生の演技が光ります

授業の半分を過ぎたところで、子どもたちにうんち日記を配布し、日記の書き方をゆっくりと説明していきます。


最後に自分のうんちを観察することの大切さを伝え、みんなで「早寝、早起き、朝ごはん、朝うんち」と大きな声で言って締めくくりました。

 
健康と人権について熱心に取り組んでおり、うんち教室を通して「うんちをすることは恥ずかしくないんだよ」ということを伝え、トイレを使いやすく、行きやすくしたい、という熱い思いをもって授業をすすめました。

 
うんち教室の実施後に、横浜市旭区の小学校教諭を対象にした研究授業「一斉研」でうんち教室を紹介したところ、他校からも「ぜひ!」というオファーがありました。

今年1月に実施された横浜市旭区の養護研究部会では、区内の養護教諭に対しうんち教室のデモストレーションを行いました。



養護教諭部会でのデモの様子

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校内での実施にとどまらず、広い範囲でうんち教室を広めて頂きました。

この成果が、たくさんの小学校に広がっていくことを期待しています。